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ついていけない芸術を。FLCL-フリクリ-をやっとこさ見た

ついていけない芸術を。FLCL-フリクリ-をやっとこさ見た

2018-10-28

新世紀エヴァンゲリヲンを手がけた庵野秀明。

がかつて所属し、…まぁ、最近でいうと提訴されていたりしたスタジオ、ガイナックス。

そんなガイナックスが手がけた、あまり表舞台で見ることのない伝説の作品があります。

フリクリ という。

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ずっと頭にあり続けた

僕は昔からあるバンドが大好きです。the pillowsという今はもうおじさんになりつつある方々なのですが。

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1989年結成でもう既に29周年。あ、そっか。来年30周年か。改めてキャリアがすごいな…。

そんなピロウズがフリクリに携わったのが2000年。

僕はピロウズと出会ったのが中学2年、2008年ごろになるのかしら。

その頃からまことしやかに聞いていたのです。「フリクリも見たほうがいいよ」。

Amazonプライムビデオにきた。

とかそんなこと言って十数年。何気なく過ごしていた僕はTwitterから流れてきた上記情報に思わず立ち上がってしまいます。Amazonプライムビデオにフリクリがきた。

タイミングとか気持ちとかどうでもいい。今見ないといけない。そんな気持ちに駆られます。

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内容にはふれないけど。

フリクリは全6話からなるOVA。主人公小5のナンダバ・ナオ太のもとに現れたハルハラ・ハル子に巻き込まれて平穏な日常がしっちゃかめっちゃか系になるアニメです。

正直言うと、僕が正確に自信を持って話せるのがここまでなんですよね。

と、いうのもアニメを見進めていくとわかる展開の無茶苦茶加減。Aの話をしていたと思えば、Tの話になるくらいあっちこっちへいく展開に目は離せないですし、AからTへ展開するかも!と思っていれば随所に現れる横道。

いい意味で、見れば見るほどやられてくるようなアニメを久々に見ました。

また、前評判どおりのピロウズの使われっぷり。正直ここまでと思っていませんでした。

アニメなのに歌詞付き挿入歌がひたすら流れたり(もちろんInstrumentalもありますが)、逆に言うと通常のBGMが全くないという実験的すぎる音響面。

そして再認識するピロウズのかっこよさ…。

と、全6話中3,4話あたりでこう思います。「理解をやめよう」、と。

これは全容を形で見るものなんだ(無理矢理)、と。

急にグッとくること言うのズルい

どういう展開かはさておき、野球をするシーンがあったりします。

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ナオ太はクール気取りのキャラ。「野球なんてつまんない。」なんていいながらバットを一度も振らずに去った後でいうハル子の

バッターボックスに立ったらバットを振ろうぜ。三振でも振らないよりいいから

とか。

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僕的には最終話が一番好きだったんですが、駆け落ちしかけたハル子とナオ太がまずいラーメン食べながら会話するシーンで、ナオ太に「痛い目見ても知らねーぞ」と言われての

いいじゃん、そんときは痛い目見れば
まずいラーメン喰ってみたりするのもさ、なんかおもろいじゃんよ

とか。所々に訴えかけてくるセリフがあるのも魅力的でした。

全部のバランスが取れているけど、崩れそうな作品

という感じで言葉にするのはものすごく難しいけど、芸術として一度見ておくのはいいと思えた作品でした。

展開も作画も音楽も、全て常識を逸したコンテンツだけど、ある1点のみで交わっている感覚に近しい印象。

ただ見終わった後の心に残る「アレはなんだったんだろう…」が楽しいアニメでした。

最近だと17年ぶりの新作劇場版アニメがやっているとのことで…間に合うかはわかりませんが、見てみたくなりました。

そんな今日はピロウズで締め。


Ride on shooting star/the pillows