こんにちは。
最近ブログに書き起こすということは”沼に浸かっている”ということを著している、とお気づきでしょうか皆さん。
最近はそんな沼の中からコーヒー沼のもう一段降りたところのお話をしましょう。
先日、「Casa BRUTUS」という雑誌を買いました。この雑誌、毎号毎号別のことを特集しておりまして、僕が買った回が”カフェとロースター”という回で。その名の通り、日本全国津々浦々のカフェ・そして豆の焙煎を行うロースターの特集をしています。
その特集の1店舗目、それがまさに今日訪れた「KOFFEE MAMEYA」です。
表参道の駅を降り、Appleの筋を入っていきます。くねくねと曲がった行き方。本当にそんなお店があるのか?と気になるほど。
そういえばだいぶ前に文房具カフェに来たことがあったけど、その裏道です。
思ったより裏手です。
着きました。知らなかったらこれ完全にスルーしますよね。
「たぶん完全予約制の料亭だろうなぁ」的な。
ロゴマークがおしゃれです。
もいっちょこの角度。店内がチラリですね。まだこの段階でも料亭っぽい。
透明ドアにもショップネームがサラッと。おしゃれです。
ちなみに、COFFEEショップなのに”K”OFFEEと打ち続けているのは誤字でもなんでもなくて、ちゃんとした意味があるのです。
もともと”OMOTESANDO KOFFEE”を同じ場所で営業していたが、建物の老朽化もあり2015年の12月に惜しまれつつ閉店したそう。僕がコーヒーにハマるもっと前の話です。知る由もなかったですが、それはそれは愛されていたお店だったそうです。
“COFFEE”じゃなくて“KOFFEE”なのには、いくつかの意味があって。ひとつは、英語で売店を意味する“Kiosk”のように、身近にコーヒーを楽しんでもらいたかったから“C”を”K”に。店内装飾のイメージも、街でよく見かけるキオスクの形“四角形”がモチーフになっています。もうひとつは、“C”のコーヒーとはひと味ちがうことをアピールしたかったから。これらは、OMOTESANDO “K”OFFEEのスピリットを引き継がせてもらいました。
この日も店内は賑わっていました。スタッフさんは3人体制で、1グループに付き1人付く形での接客。そしてこの接客方法がユニーク。
20分ほど待ち、僕の順番になりました。
スタッフさん「こんにちは。お待たせしました、初めてですか?」
僕「そうなんですよ~」
ス「このお店は”MAMEYA”ということなので豆を買ってもらうことを目的としております。なので、お客様に合うような豆をカウンセリングして、その日の最もオススメな豆を売るような形になります。」との説明。
この日置いてあったのが下記の図。ちょっと字が小さくて申し訳ないですが。。
このメニューシートも面白くて、上にいくほど”焙煎度合いが浅い”とのこと。どちらかというと、本来のコーヒーの花や実のようなフルーティな感じがよく出る、と。
そこから下にいけばいくほど”焙煎度合いが濃い”そう。今日一番感銘を受けたのがここで、
ス「よく焙煎が濃いと苦くなる、っていうじゃないですか。あれ、豆が”焦げてる”からなんですよ。」
との言葉。目から鱗でした。僕の知見の浅さももちろんですが、とにかく説明がわかりやすい。
続けて、
ス「全国のロースターさんに良い豆が届くんですが、ほら、築地のお魚屋さんとお得意様のお寿司屋さんの関係みたいなもので、『本当にイイものは出荷しないで取っとく』んですよ。上物はお得意様だけ、って感じです」
という話も。もう落ちる鱗もない。
また、そのメニュー表に対応するように豆のサンプルも展示。
以前何かの番組でコーヒールンバの平岡佐智男さんが言ってたんですが、
「本当に好きな味の豆、一粒持ってると名刺代わりになります。」という言葉。
これもつまりは、好きな焙煎度合いを示す、またスタッフさんに伝えられる、ということなんですね。
すごい。沼が深い。
で、本日はこのコーヒーを購入。
その様子は別途「今月のコーヒー」で更新します。
https://www.apathy.jp/entry/2018/06/24/201228/
また、買うときのスタッフさんの対応もすごく良くて。
ス「今日2つ3つ買わないで!1つのコーヒーに向き合って、また無くなったらいらしてください。」というセリフ。
ものを売っている立場だと普通もっと買って!ってなるもんなんですが、真摯に、コーヒーが好きな人達なんだなぁとより感じました。
また来てね、にハマってる気がするけど、全然悪い気しない。行ってよかった。
と、いう感じでまた”行きつけにしたい店”が一つ増えました。
渋谷方向、侮ってたけどアツいな。
コーヒー好きな方も、そうでない方も一見の価値有りです。是非に。
コーヒーは初期投資が意外と安いのもイイです。