「プルースト効果」とは、嗅覚や味覚から過去の記憶が呼び起こされる心理現象のことを言います。名前の由来は、フランスの文豪「マルセル・プルースト」。彼の小説『失われたときを求めて』の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸したときに、その香りを嗅いで幼少期の記憶がよみがえるシーンがあり、その描写が元となっています。かつての文豪が描いたこの不思議な現象は、科学の力によって次第に解明されてきました。いまだに謎が多い脳のメカニズムですが、「におい」から思い出される記憶は他の感覚器からの刺激よりも情動的な反応を引き起こす、ということも分かってきています。
こんばんはあぱです。
匂い…もとい、香りってすっごい頭に残りませんか?
僕が東京に来て、一番通っているお店はまさに”香り”を商売道具としているお店なんです。
代々木八幡のフレグランス屋さん
(画像を押すと移動します)
Kuumba book shop(クンバブックショップ)というお店です。本屋さんではありません。所謂フレグランス屋さんです。(まだ説明がふわふわ)
最近ホットな場所、代々木八幡の外れの方にあります。こうやって外観を見るとわかるんですけど、本当に住宅街にあるので、地図アプリを見ながら来ても「これあってる???」となります。注意。
(サイトより)
店内に入ってまず目に入るのがこの壁面に並んだボックス。これなんと、全てにお香が入っています。
注文システム
クンバのお香購入システムは2つあります。
1つは、大きな机に8つの「香りの見本帳」があるので、パラパラと閲覧。香りには一つ一つ名前がついていて、気になったものを嗅いでみます。この名前も結構ユーモアが聞いていて、『Ginger Lime』といった基本的な香りから、『HAPPY』といった形容的なもの、『Cameron Diaz』なんて某女優のイメージっぽいものまで本当に様々。
「あ!この香り好き」ってなったら、それを店員さんに伝えると購入できます。
そして、もう1つ購入方法があります。というのは、”店員さんにニュアンスを伝える”という荒業。この方法は結構時間を取るので、他のお客さんがいない時にぜひやってみてほしいものなんですが、僕も初回行った時にだいぶフワッとした表現を用いてオーダーしてみました。
「初めてきたんですけど、僕すごい線香そのものの香りが好きなんですよね~」と。
すると店員のお兄さん、すぐさま「じゃあこれどう?」とチョイス。もはやほぼ線香の香りでしたが、嗅覚というものは本当に鋭く、「あっこの香り好きなやつだ」と脳内はスイッチ。すごいのがここからなんです。
「もう少し甘さを配合しているのがこっち、もう少し落ち着いてるのがこっちかな~」
と、次から次へと机の上にポンポン出してくれます。嗅ぐわ嗅ぐわ。
でその時買ったのがこんな感じ。一番左の「SANDALWOOD」がめっちゃ線香で大好き。後は近しい「YOLO」ってのと、全く違う「JAMAICAN NIGHT」を購入。
わかりやすい指標が、いわゆる名札の”色が近しいものは似た系統の香り”ということ。なので見本帳で見る時にも、好きな香りの色と似たものを探すとたどり着きやすいかもしれません。
2ヶ月後行った時に購入。今見ると同系色だな…。
一番好きなのが手前の「Lille」というやつです。
上記の写真を見比べるとわかりやすいんですが、同じ香りでも短いのと長いのの2種類あり、鎮火までの時間が30h/60hという違いがあります。その分短いののが数が多いので、自分が使いたい長さの方もお伝え。
お香以外にも。
クンバは”香り”を武器としているだけあって、お香だけではないんです。
いわゆる消臭剤。除菌効果もある香りつきスプレーで、シュッとするだけでいつも着ているコートもさっぱり。
僕がよく読んでいるブログにも、同じくクンバがプロデュースした商品が載っています。1LDKというセレクトショップとのコラボ商品ですね。
そして他にも、
ペーパーフレグランスも。僕はトイレにかけて使っています。こちらは店員さん曰く3週間ほど香りが持つらしいので、トイレはもちろん、クローゼットだったり車にだったりもおすすめ!とのことです。ほんと、トイレいいっすよ。おすすめ。
他にもキャンドルだったりブランドを活かしたアパレルだったりと、ブックショップなのに本だけは売ってないんですが、それでもボリュームがすごいラインナップっぷり。一度ぜひお立ち寄りしてみては。
なくてもいいけど、あったら豊か
一人暮らしの僕にとって、部屋は拠点です。ただ、家族がいない分温かみがなく、どうしても無機質になってしまいます。
イメージとしては、色付きの家具であっても、白い部屋っぽくなってしまうような。ただそこに、部屋ごとに違う香りをつけることで、気分も切り替わって日々にメリハリが付きます。
リフレッシュの手段としても、日常用のスプレーとしても。少し寄り添う、いいアクセントだとすごく思っています。よくよく考えたらプレゼントにも良いかもな~と思っています。
多分これから東京からお土産で持って帰ってくる誕プレ、ほぼクンバになるな。
よければこちらの記事も。
東京や京都に展開しているフレグランスショップ「lisn」のお香も試してみました。
本当に大雑把な区切り方だけど、lisnはもっと女性向けでふわっと香るものが多いイメージです。一本あたり15分程度と短めなのも良い感じ。よければぜひ。